8月24日・25日に、バンタンが支援をしているC.W.ニコル氏の運営するアファンの森へ、学生がいってきました。
自然の中での原体験を通して、デザインやクリエイティブを学びます!
アファンの森とは、かつて人の勝手な都合で植林がされ、そのまま放置されて死んでしまった森を、買い取って、人の手を入れることによって森を再生する活動をしている森です。
かつては、うっそうとした幽霊森で、そこに生息する植物や生きものの種類も限られていたところを、25年かけて今では、何千種という植物、昆虫、鳥類、獣たちが帰ってきて、とても豊かな森によみがえっています。
森を再生し、生態系を守ることの重要性について、アファンの森の専門スタッフの方からレクチャーを受けました。
幽霊森の、間引いた木の枝をよけて、通り道を作ったり、森を整えていく作業のお手伝いや、専門スタッフの方たちのアドバイスにそって、木のにおいをかいだり、植物を口に含んでみたり、昆虫を触ってみたり、五感をフルに使って、豊かな森を体感しました。
夜には、懐中電灯もつけない真っ暗な中、森を、耳と足の感触だけで感じてみました。昼間に、目に見えている時とは違う、新たな発見も
2日目は・・・
森でたっぷりと体験したことを活かして、創造ワークショップを行いました。アファンの森のオリジナルTシャツデザインです。
最後には、今、日本で問題になっている、繁殖しすぎた鹿の問題について考えるきっかけとして、みんなで、鹿肉を試食。
「植物でも、昆虫でも、そのかたちというのは、今までの何億年、何千年と、生き残るための戦略として、最もそれに適したかたちにデザインされてきた、『生き残るためのデザイン』なのです。」
「動物も人も木も、森ではみんな今を生きている。過去でもなく未来でもなく、今という時間を生きています。」
そこには、全ての分野に共通する、「生きるとは何か」「デザインとは何か」
―これからの世の中では、絶対に避けては通れない、自然や、限りある資源のことを考えてのモノ作りをするクリエイターとして、まさに体験しながら実感する、「生きた教科書」がありました。
1年生の参加が多かったのですが、ぜひ、これからの作品制作や創作活動に、この経験を、大いに活かしてもらいたいと思います。
<参加した学生の声>