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インタビュー

パーソンズ大学学長 ジョエル・タワーズ氏インタビュー

50周年おめでとうございます。
パーソンズ大学のパートナーであるバンタンが50周年を迎えられたことを非常に嬉しく思います。

バンタンは、パーソンズ大学(Parsons The New School for Design)にとって重要なパートナーです。私を含めパーソンズ大学の教授陣は、バンタンの校舎でワークショップやセミナーなどを実施させていただき、バンタンが誇る教授陣や学生ともお会いできる機会をいただけることに感謝しています。バンタンは、日本だけでなく、もっと広くグローバルな視野で、アートやデザインの世界で、いま起こっていることに積極的に目を向けています。教育とデザインの実践におけるそのような先進的アプローチが、パーソンズ大学との価値ある関係性を生み出しているのだと思います。

いまの社会は、アーティストやデザイナーたちにとって、これまで以上にグローバルに物事を見通せるチカラを持つことが必須になってきています。だからこそ、パーソンズ大学も世界中の教育機関と協力関係を築いていかなくてはなりません。パーソンズ大学が持つパリ校、ムンバイ校、上海校のグローバルネットワーク以外も、パーソンズに通う学生たちが海外で学ぶことができ、そして様々な国の学生や教授陣とコラボレーションする機会を提供できる環境が必要です。そうした観点からも、バンタンのようなグローバルパートナーは、私たちの教育に必要不可欠な存在です。

パーソンズ大学は、絶えず社会の中でアートやデザインが持つチカラや役割を変えていくことを、他に先駆けて実践しています。直近では、4年制のプログラムに通う学生が、パーソンズ大学の授業だけではなく、パーソンズ大学の母体であるニュースクール大学からも副専攻科目を選択できるようにカリキュラムを組み直しました。これによって、デザインやアートの学習を追求する上で、社会科学や人文学の要素を、より深く組み入れることが可能となりました。ベースとなる4年間の大学プログラムをしっかり築き、2015年秋にはMFA Industrial DesignとMS Data Visualizationという2つの大学院プログラムを開講し、さらにこれから数年で新たなプログラムを展開させていくことを計画しています。

パーソンズ大学とともに、50周年を迎えたバンタンのさらなる発展を期待しています。