創立50周年ってすごいですよね。50年も在り続けるということは、もちろん提供しているサービスの質がいいというのもあると思いますが、世の中には私の関わっている美容の分野以外にもデザインやゲーム、フードなど、クリエイティブな業界を目指す若い方がそれだけ多いということに気付かされて、とてもびっくりしました。バンタンは、きっと世の中に必要とされているからこそ継続してるんだと思います。
好きなことを仕事にするってすごく大変なことですけど、それだけに好きなことを仕事にすることで生きる内容も密度も変わってくると思うんです。もちろん仕事は仕事、プライベートはプライベートという考え方も素敵だと思いますが、一度きりしかない人生を好きなことを貫いて生きていくという考え方に共感する方が多いからこそ、バンタンにも人が集まるんだと思います。
ヴィーナスアカデミーとの関わりは、2010年に特別講師として関わらせていただいたのが始まりだと思います。ヴィーナスアカデミーの学生100~200人ぐらいを対象に、講演を行わせていただいたのですが、当時はまだ講師というお仕事にも慣れていなかったので、学生たちには少し退屈な思いをさせてしまったかもしれません。それまでの講師活動は、私の講義を聞きたいという方20~30名ぐらいを対象に行なっていたので、100名を超える方を相手に全員に興味を持たせながら話すことは非常に難しかったと記憶しています。それもあって、その後は複数回に分けて1回の参加者が30~40人ぐらいになるように調整させていただきながら実施させていただいています。最近では独立してサロンを運営したいという方も増えているようですので、講義の内容も自分の経験を盛り込みながらお話するようにしています。
私は、今年の春まで2年ほど恵比寿で個人サロンをやっていました。その前は6年間ほど代官山で個人サロンをやっていて、当時はメディアにもたくさん取り上げていただきました。数年前から、各地にあるカルチャースクールでセミナーをさせていただくうちに、地方に行かせていただく機会も多くなり、結果、サロンを空けてしまうことが多くなってしまいました。また講師の活動にしても、これまでの経験やメソッドのお話をさせていただいていましたが、自分自身、まだまだ学びたいことも多くなってきて、例えばどうしたらより分かりやすく伝えられるのかについてなど、もっといろんなことを勉強していきたいと思うようになりました。重ねてプライベートでの変化のため、今はお仕事を調整しながら行っています。
この10~15年ぐらいで世の中も若者も変わってきているように感じます。一度きりの人生なので、いろんなことに挑戦したらいいと思います。現実を知ってしまうとすごく保守的になるというか、自分を守ってしまうと思うんです。私は無知だったからこそ、これまで突っ走ってこれたと思っています。でもそれでよかったなと。あんまり後先を考え過ぎずに挑戦してみてほしいですね。今は、インターネットを見ると何でも分かった気になってしまいますけど、実際に自分で体験しないと分からないことって必ずあると思うんです。だから、実際に行ってみたり、体験したりして、是非感じてほしいですね。