[Pick Up!!] Vol.3
Vantan Student Final 2013 〜学生メイキング〜
イベント当日に向け、学生や企画、作品をピックアップし紹介する今回の企画。
三回目となる今回は、『ファッションデザインショー』を紹介します!
自身の作品を出展しながら、ショーディレクターも務める、
バンタンデザイン研究所 ファッション学部
パターンモデリスト研究科の
神彩夏さんにお話を伺いました!
【参加学生】
バンタンデザイン研究所 ファッション学部 パターンモデリスト研究科
・神彩夏(ジンアヤカ)さん
卒業修了制作展の中でも大規模コンテンツの一つです。
色彩や素材、シルエットなど一つ一つにこめられた作品への強いこだわりと、
学生自らが手掛けた演出が一体となったステージが繰り広げられます。
・作品紹介
ー色彩と曲線にこだわったシルエットを楽しんでほしいー
私は(トカゲの色や動きが好きで)、一年生の時から「TOK△GE(トカゲ)」というブランドで作品制作を行なっています。
その中で今回のコレクションでは、テーマを"蘇生(そせい)"に決め、出展に向けた制作を進めています。
この、うさぎ柄がプリントされた生地は、
私が考える"蘇生"と、うさぎがもともと持っている神聖なイメージが
うまくリンクすると思い、採用しました。
デザインを起こすときは、自分の思想を膨らませるために、
いつも弁護士のように膨大な量の資料を集めてリサーチをしています。
今回も調べていく中で、うさぎは月の中にも宿ると言われているところも神秘的だし、
実際に、東北のうさぎは冬になると、毛皮が真っ白に変化することなどがわかって、
面白いと感じました。
同時に、白には真新しいイメージもあります。
今回のコレクションで"白"も押していきたいという気持ちがありましたので、
"白"と、"蘇生"という感覚を、素材選びにも活かしています。
この"白"と、「TOK△GE」の中でこれまでも使ってきた、和を感じさせる渋みのある色味との組み合わせをうまく表現したいです。
当日は、うさぎ柄の生地とちょっと和っぽい色彩が出てきたら、
神(ジン)の作品だと思ってもらえたら嬉しいですね。
うさぎ柄の意味とか思い出してみて下さい(笑)。
私は、元々絵を描くことが好きだからか、
絵に描いたものをそのまま作品として具現化したいという気持ちが強いので、パターンにとてもこだわっています。
絵を描いている段階で、面白いと思えるラインをそのまま服にしていくので、
いざ立体にしようと思った際に、イメージ通りに奥行きのあるカーブを出せなくて、
今回も何度も試行錯誤を繰り返しています。
ショー当日は、このこだわりのシルエットに注意してみてもらえると楽しんでいただけると思います。
最後に、今回のファッションデザインショーでは、全体のショーディレクターも務めています。
ショーのテーマは、「ニューカマー」。
ニューカマーというのは、"新参者"という意味です。
私たちは、今年で学生を卒業しますが、社会に出るという意味では、新参者。
だからこそ、これから新しい道を進む最初のコレクションとして見ていただきたいと思っています。
ブランドごとのショーなので、演出も、出展する学生がそれぞれ考えたものをどう具現化するかという考えで進行しています。
その演出を見て理解をし、その人が何を表現しようとしているのかを考えていくのですが、
それが250体もあるから、びっくりするぐらいのボリュームがあります(笑)。
これを自分の作品制作と並行して進めていくのは、正直大変と感じることもありますが、だからこそ、見に来ていただいた方には、
作品だけではなく演出までを含めたショー空間全体を楽しんでいただけると本当に嬉しいです!
是非、お待ちしています!
『ファッションデザインショー』を見るには・・・
2月23日(土) 15:00〜(開場 14:30〜)
恵比寿ガーデンプレイス ガーデンホール
ショー会場
要チェック!
Vantan Student Final 2013 特設web site :
http://www.vantan.jp/studentfinal2013