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この度、アートプロジェクトTENKIによる第二回EXHIBITIONを開催致します。

三回に渡って催されるTENKI EXHIBITIONの二回目となる今回は自身のブランドである
suzuki takayukiをはじめ、数多くのアーティストの衣装を手掛けていることでも
知られるデザイナーのSuzuki Takayukiがディレクションを担当致します。


「重なり」をテーマに布、紙、色の持つ特性から自然と生み出される様々な重なり、
そして人との重なり合いを感じとって欲しい作品展です。
布を幾重にも重ねながらも着ることを目的とせず、立体造形として表現した
デザイナーとはまた全く違うSuzuki Takayukiの世界を是非ご覧下さい。


また今回、TENKIオリジナルTシャツを販売致します。
会期中のみの限定販売となりますので、是非この機会にお求め下さい。
シリアルナンバー入りの限定品となりますので、なくなり次第終了とさせて頂きます。
お早めのご来場をお待ちしております。


2nd Art Fit

Suzuki Takayuki Art Exhibition with TENKI

「 重 【 é 】 」

日程:2月6日(土)∼2月13日(土)

開催時間:11:00∼19:00

2月5日(金)オープニングレセプション

19:00∼21:00

Place:PLSMIS

107-0062 東京都港区南青山4-17-4 1F

Tel : 03-6459-2251 www.plsmis.com


「 重 【 é 】 」


重なりあうことによって 生まれる 自然な量感と流れ

重なりあうことによって 見えてくる 複雑な表情と密度


布 紙 人 色


一つでは表現できない

しかしその一つ一つがあるからこそ表現できるもの


重なりがつくりだす独特な世界観を感じてください

Suzuki Takayuki

スズキタカユキ/Suzuki Takayuki

1975年愛知県生まれ。東京造形大学在学中に友人と開いた展示会をきっかけに映画、ダンス、 ミュージシャンなどの衣裳を手掛けるようになる。

2002-03A/Wからsuzuki takayukiとして自身ブランド を立ち上げ、2007年より東京コレクションに参加。2008年からオーガニックコットンに特化した

『ikkuna/suzuki takayuki』や企画・コラボレーションライン「toha」をスタート。

【TENKI】
スタイリスト三田真一、ステインアーティスト土屋秋恆、デザイナースズキタカユキからなるユニット。
墨だけでなく絵の具、食材、油等を使い洋服に様々なステイン(シミ)を付け、スタイリング。
ショーやプロモーションビデオだけでなく、インスタレーションを主体とする空間構成もてがける。
アートワークとしてのスタイリング、ファッションとしてのステイン、汚れと芸術、など様々なボーダーラインを追求しながら創作活動を展開。
Outfit=洋服 と Art=芸術 の融合した言葉「 Artfit アートフィット 」という新機軸をテーマにつねに新しい挑戦を続ける。

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【主な活動】

2003  コマーシャルフォト表紙用に牛一頭分の革でオブジェを制作
2003  コマーシャルフォト表紙用に和紙で着物を制作
2004  カナダ トロントにて NOKIMONO展 出展
2005  UNIQLOセレクトショップ「SELEQLO」北青山店商品ディレクション
2006  OSAKA LIFE Style Collection「O・mi・ GOTO」参加
2006  ラフォーレミュージアム原宿 STYLIST MEETS 出展
2006   代官山にて LEVIS Winter Press Exhibition インスタレーション、写真、映像をディレクション
2006  札幌 N1 Collection スタイリングコレクション 参加
2006  名古屋コレクション スタイリングコレクション 参加
2007  ラフォーレ原宿 SUMMER GARDEN にて、TENKI EXHIBITION 開催
2007  大手町サンケイビル クロスキュービックEXHIBITION 開催

【TENKI メンバー】

Stain Artist:
土屋 秋恆 /Shukou TSUCHIYA
南北墨画会 師範

1992 斉藤南北氏、寺山南楊氏、両氏に水墨画を師事し2年という異例の早さで師範となる
2003 「コマーシャルフォト」9月号表紙 作画提供
2006 プロモーションビデオ「安室奈美恵 −人魚−」作画提供
2008 Audiスポーツクーペ TT プロモーションアーティストとして活動
2009 全国水墨画研究会合同展(日中合同公募展)大賞受賞
その他 Christian Dior、TOMMY HILFIGER、LEXUS、VISA、NOKIA、CHIVAS REGAL 等、
世界各国で行われる様々なトップブランドのVIPパーティにてライブパフォーマンスを展開。


www.kusindo.com


Stylist:
三田 真一/Shinichi MITA


1995  スタイリスト熊谷隆志氏に師事
1997  スタイリストとして活動開始
1998  渡英
ロンドンを拠点としヨーロッパの雑誌、広告等を中心に活動
2001  帰国
ファッション誌、広告、ミュージック・ビジュアルを 主に手掛け現在に至る


Fashion Designer:
スズキタカユキ/Suzuki Takayuki


1975年愛知県生まれ。東京造形大学在学中に友人と開いた展示会をきっかけに映画、ダンス、
ミュージシャンなどの衣裳を手掛けるようになる。 2002-03A/Wからsuzuki takayukiとして
自身ブランド を立ち上げ、2007年より東京コレクションに参加。2008年からオーガニック
コットンに特化した『ikkuna/suzuki takayuki』や企画・コラボレーションライン「toha」
をスタート。


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Produced by TAKAhiro Komatsu ( WATOWA )

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会場 : 表参道ヒルズ B3F スペース オー
   東京都渋谷区神宮前4-2-10 TEL:03-3497-0310(代表)
会期 : 6月24日(水)-7月1日(水)
時間 : 11:00 - 21:00( 6月28日は-20:00、7月1日は、-17:00)
主催 : (有)クロスワールドコネクションズ(CWC)
ブライス公式サイト www.blythedoll.com

2009年6月から、表参道ヒルズでファッションドール『ブライス』の8周年アニバーサリーチャリティイベントをスタートします。
「ファッション」をテーマに、ファッションブランドをはじめ、様々な分野で活躍するクリエーターがファッションスタイリングしたブライスを発表する展覧会です。
タイトルにある通りチャリティを目的とした展覧会で、ファッションブランドの皆様のご協力により、創られたドールは2010年の春にチャリティオークションに出品し、落札金は全額寄付するという、チャリティイベントでもあります。

タイトルは、『Fashion Obsession』。
ファッションオブセッションとは、ファッションに夢中という意味です。様々な角度で表現するファッションの素晴らしさや、ファッションモデルとしてのブライスを思い切り楽しんで頂けるような展覧会です!
ブライスのスタイリングは、ファッションのシーズン、インスピレーションのもととなる年代、キーワードなどを取り入れてスタイリングしていただきました。
そして、それを着こなすのはブライスです。ブライスは、ひとりのドールなのに、コーディネイトやヘアスタイル、ヘアカラーにより全く違う表情に見える不思議なドールです。ファッションアイコンとしてなぜブライスが注目されるのか、その答えは会場で見つかるかもしれません。ぜひ、お立ち寄りください。


●2009年ドールスタイリング参加ブランド(一例)
Abyzz by Desmond Yang、ALICE and the PIRATES、anetmonet、Angelic Pretty、anne、
BABY,THE STARS SHINE BRIGHT、BARON de LALACUB、Built by WENDY、
Charlotte Ronson-CITRUSNOTES、Devi Kroell、Earth Music & Ecology、Emily Temple cute、
EXCENTRIQUE、FRAPBOIS、GroundZero、h.NAOTO、Heart E、ISSUE、
IT'S HAPPENED TO BE A CLOSET、JESUSDIAMANTE、Jet Lag Drive、KariAng、
La marguerite et l'oiseau bleu、LAISSE PASSE、LEJOURMamechiyo Modern、Mary Jo Matsumoto、
Metamorphose、Mociun、Muchacha、Myth of Dgrace、neuf melangeur、PEACE NOW、
pom ponette、Pretty Young Thing 、ROUROU、SEXY DYNAMITE LONDON、sunao kuwahara、
SUPER LOVERS、The First、Victorianmaiden、WORLD WIDE LOVE!、Yoyamart、他多数

ブライス アニバーサリーチャリティイベント内容

1、ファッションブランドのスタイリングブライスを展示発表
ファッションブランドをはじめ、様々な分野で活躍するクリエーターの方々に、ブライスをモデルにファッションスタイリングして頂きます。テーマとともに、「シーズン」も意識したファッションをスタイリング。春、夏、秋、冬の中から一つのシーズンを選び、季節感もうまく取り入れてトータルにスタイリングして頂き、ブライスがファッションモデルとして華麗に登場します。展示ドールは約100 体。100 組のクリエーターたちの思い描いたファッションが、このイベントで発表されます。ドールファン、ファッションに敏感な方たち必見の展覧会です。

2、ブライスビューティコンテストの開催
アニバーサリーイベントのもうひとつの注目プログラム、ブライスをモデルに個性豊かにスタイリングし美しさを競い合う「ブライスビューティコンテスト」は、今年で第4 回を迎えます。毎年、ブライスのスタイリングやカスタムに自身のある方が世界中から参加して、これまでに多くの感動を生み出してきました。会場と公式サイトから、人気投票も行っています。

3、萬田久子さん、ピーターさん、横山めぐみさん、千秋さんら、有名人もブライスのデザインに参加!
イベント会場限定開催チャリティオークションにご協力頂きました。
ブライスファンの人気投票によって支持の高かった有名人の皆さんも、クリエイティブな感性を披露しチャリティ活動に参加されています。有名人の方がそれぞれデザインし、CWC が制作しました。
表参道ヒルズ会場の特別企画として、会場でのブラインドオークションを開催し、落札金は全額『財団法人 日本フォスター・プラン協会(プラン・ジャパン)』に寄付させて頂きます。会場にお越しくださった方のみが参加頂けるチャリティオークションとなります。6/24(水)~7/1( 水) の期間中、落札希望金額を投票して頂き、イベント終了後に最高金額をご提示した方が落札出来ます。
●プラン・ジャパンとは
途上国の子どもたちとともに地域開発を進める国際NGO プラン。国連に採択された「子どもの権利条約」にのっとり、すべての子どもたちが権利を享受し、本来の可能性を発揮できる世界の実現を目指して活動しています。
www.plan-japan.org/home/supporter

4、アニバーサリードール&限定ドールの販売
毎年発売されるアニバーサリードールも、今年のテーマはファッション!アニバーサリードールは、CWC限定「ファッション オブセッション ジェンナ」とCWC限定プチプライス「ファッション オブセッション ジル」の2種類があります。その他限定商品を含む販売方法は、公式サイトをご確認ください。


「世界を目指す日本の若手デザイナーに向けて」
SEMINAR for YOUNG DESIGNERS

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世界での活躍を目指す若手デザイナー、デザイナーを目指す学生の皆様に向けた
セミナーを下記のとおり開催致します。

■日時:2009年3月29日(日) 15:30-17:00 (開場15:00)
■会場:東京ミッドタウン・ホール Hall B (東京都港区赤坂9-7-2 )
■主催:日本貿易振興機構(ジェトロ)
■共催:日本ファッション・ウィーク推進機構
■後援:国際文化交換協会

■講師:ダイアン・ペルネ氏
1980年代にNYでデザイナーとして活動。その後、パリにてジャーナリストとして活躍。
同時に"A Shaded View on Fashion"というWebのサイトからファッション 情報を発信するというスタイルを確立。多くの若手デザイナーをl取材し紹介してきたことでも有名です。

■進行:若月 美奈氏

■内容:
世界のファッション業界に精通する講師が取材をしてきたJFWや新人デザイナーの
登竜門として有名な「イェール国際モード・フェスティバル」 などの場合などを例に挙げながら
世界で活躍する資質等についてお話をします。
後半については、参加者の皆様からの質問をもとにした意見交換を予定しております。

■参加費:無料
■定員:150名
■申し込み締め切り:2009年3月16日(月)必着
※お申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。
ご参加の皆様には後日受講証をお送りします。
セミナー当日お持ち下さい。

■■■応募はこちらから↓↓
http://www.jetro.go.jp/events/seminar/20090219885-event

target="_blank">http://www.jfw.jp/jp/event/related.html

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若者の流行発信源として欠かせない『渋谷』。

そんな『渋谷』のファッションカルチャーを創り上げてきたのが『不良』と呼ばれる若者達。 
           
そこから現在『ギャル男ファッション』と呼ばれる新しいカルチャーが渋谷で生まれた。

渋谷ファッションのトレンド、カルチャー〜流行の流れ、そして最近の渋谷ファッションの動向を余すことなく語る。

そして、当日は弱冠21歳にして起業したKEN-U氏より、ブランドプロデュースする為に必要な知識、また人脈の創り方、そしてBUZZ SPUNKYなど多くのブランドを手掛ける(株)ワールド・コンクエストのファッションショーなど企画満載。  

日本にしかないカルチャー『渋谷ファッション』『ギャル男』を見逃すこと無かれ。

詳しくはこちら

このニュースはファッションジャーナリストの宮田理江さんのブログ、fashion bible で紹介されています。

2009-2010秋冬ロンドン・コレクションで2月22日にランウェイ・デビューを飾った「TWENTY8TWELVE by s.miller(トゥエンティー エイト トゥエルヴ バイ エス・ミラー)」。ファッションアイコンとして人気の女優シエナ・ミラーがデザイナーの姉と立ち上げたピュアなセレブブランドです。日本では1月16日に東京・伊勢丹新宿店本館、次いで、2月11日に大阪・阪急百貨店うめだ本店に待望のショップがオープンしたばかり。

詳しくはこちら

宮田理江さんのブログ、fashion bibleはこちら

デザイン・カルチャー情報を発信しているCINRAhttp://www.cinra.net が主催する、入場無料マンスリーイベント「exPoP!!!!!」http://expop.jp

このイベント内で、バンタンと世界のクリエイティブシーンを紹介するデザイン・カルチャーマガジン「+81」のコラボレーションTシャツデザインコンペ「Message Art T-shirt Grand Prix(MATGP)」http://www.matgp.vantan.comの優秀作品全20作品を展示致します!


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優秀作品の展示は、バンタンデザイン研究所キャリアスクールの学生が担当します!

このイベントへのご参加ご希望の方はこちらのアドレスvcsinfo@vantan.co.jpに、
タイトル[exPoP参加希望]と明記し、本文に【名前・参加人数】を明記し送信してください!
※ご予約された方は当日受付でお名前をお伝えください


バンタンとCINRAの初めてのコラボレーション!
当日は熱いライブとクールなエキシビジョンで会場を盛り上げます!!

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Vantan×CINRA presents exPoP!!!!! volume22


日程:2009.1.29(Thu)

場所:Shibuya O-nest
    http://shibuya-o.com/accessmap/
    渋谷区丸山町2-3 6F

時間:Open 18:30 / Start 19:00


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【関連サイト】
CINRA.net http://www.cinra.net
exPoP!!!!! http://expop.jp
Message Art T-shirt Grand Prix(MATGP) http://www.matgp.vantan.com


第3回不定点観測


インタビュー@CANDY 2nd Anniversary party


以前「ACROSS」でも取り上げた、新宿2丁目の古着店「CANDY(キャンディ)」。アバンギャルドなデザインの古着をメインに、「PHENOMENON(フェノメノン)」や「KOMAKINO(コマキノ)」といった国内外のブランドをミックスした商品構成が、10代後半~20代前半を中心としたコアなファッション好きの男女に支持されている人気店である。

そんな同店が、オープン2周年を記念したクラブイベント『CANDY 2nd ANNIVERSARY PARTY』を行うというので、さっそく「不定点観測」を実施することにした。日時は2008年11月22日(土)、場所は渋谷区宇田川町ゼロゲート地下1階の「LA FABRIQUE(ラ・ファブリック)」である。

「普段ご来店頂いているお客様に感謝の意味を込めて、毎年オープン記念のパーティーを企画しています」とスタッフの伊藤さん。

DJには、東京コレクションブランドG.V.G.V(ジーヴィージーヴィー)のデザイナーMUG(マグ)さんと、アクセサリーブランドBijou R.I(ビジューアールアイ)のデザイナー岩渕るみ子さんによるDJユニット「Soft&Hard(ソフトアンドハード)」や、アートディレクターの近藤麻由さんと、アパレルブランドのPRを手がけるTKOさんによる「PUNKADELIX(パンカデリックス)」など、ファッション業界で活躍する人々を起用。同店や姉妹店の「HAIGHT&ASHBURY(ヘイトアンドアシュバリー)」「sister(シスター)」でフライヤーを配布したほか、スタッフブログやmyspace、mixi、さらにファッションスナップサイトの『Drop』などでイベント告知を行ったそうだ。

会場がオープンする午後11時には、すでに入り口に長蛇の列!開場すると同時にフロアはたくさんの人で溢れ、約500人を超える顧客や美容師、ファッション関係者などで盛り上がった。

「1周年記念のパーティーと比べて、よりコアなファッション好きのお客様が多かったためか、今回は個性的な着こなしの方がより多かったように思います」という伊藤さんの言葉の通り、ストリートではお目にかかれないようなアバンギャルドなファッションの男女がたくさん見られた。

男性は、全身をタイトな黒のアイテムで統一したモード風スタイルや、ポップでキッチュなマルチプリントのアイテムに、おもちゃのようなプラスチックアクセサリーをプラスした80's風のスタイル、オールドスクールのヒップホップ風スタイルなど様々。また、羽織りをトップスとして着たり、ぬいぐるみ型のバッグを抱えていたりと、ユニークなアレンジも見られた。特に、ヒール靴やクラッチバッグ、スカートなど、レディースのアイテムを着る男の子が非常に多く、中には、なんとギャル系ショップで購入したというセットアップを着用する男の子も!。一方、女の子には、ハイウエスト・ボトムスやボディコンシャスなシルエットのドレス、ヘッドドレスやデカメガネ、ファーティペットなど、ストリートで人気のアイテムを複数組み合わせて華やかさを出すスタイルが人気。男女共に、古着と新品、ブランドやテイスト、年代や性別をも超え、様々なエッセンスを自由に組み合わせる、東京ならではのミックススタイルとなっていた。

来場者にインタビューしてみると、「誰よりも目立ちたい」「変人に見られたい」「性別を超えて見られたい」「ファッションで自分を解放したい」などという意見が聞かれた。また、友達同士でおそろいのコーディネートをしたり、テーマを決めてキャラクターを演じるなど、コスプレ感覚で着こなしているケースも多く、普段と違うファッションをすることで非日常の自分を演出したいという意識が伺えた。

ここ数年、SPAブランドやアパレルブランドから、海外のコレクションで発表されたアイテムを模した商品が続々と発売され、どのショップもブランド構成や MDが似通ってしまうという状況になっている。さらに、オールジャンル・オールターゲットの「大型ストア業態ショップ」が増加したことで、あらゆるファッショントライブ、年齢層が同じようなアイテムを着用。その結果、コレクション発のアイテムがストリートでそのまま「メガトレンド」になる、という流れが続いている。今回のインタビューを通して、そんなマーケットへの倦怠感と、予定調和的なファッショントレンドのサイクルからあえて外れたい、という消費者心理が見え隠れしているようにも感じた。

〈撮影/阿部智将 取材・文/ACROSS編集部〉




6万4,000人の意見から生まれたクリスマスのための「究極のランジェリー」とは?


クリスマスシーズンを目前に、売上げが伸びる商品はいくつかあるが、実はランジェリーもそのひとつ。各社から新作が発売されるこのシーズン、大手女性インナーウエアメーカーのトリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社からも、女性ユーザーの声から生まれたユニークな限定商品が登場し、話題を呼んでいる。同社で企画開発を行う河野奈佳さんに、新商品について、さらに最近の"下着市場"の動向についてお話を伺った。

「クリスマスは年間で最も下着が売れる時期。弊社でも毎年10月後半&~11月ごろから限定商品を出しますが、今年もダーゲット別に2種類を発売します」と河野さん。

ひとつめは、10代後半~20代前半の女性をターゲットとする同社のブランド「AMO'S STYLE(アモスタイル)」の新商品で、その名も究極のランジェリー。「よりお客様のニーズに近いものを提供したい」との想いから、"ユーザー参加型"の開発プロジェクトを設立し、1年がかりで完成させたという。

まず、より多くのユーザーの声を集めるために、河野さんらはターゲット世代の最も身近なコミュニケーションツールである"携帯サイト"に着目。業界最多の300万人の会員を有する無料デコメールサイト『デコとも』とコラボレーションし、特設サイトを立ち上げた。

「サイト内で07年11月~08年4月まで全4回アンケートを実施し、商品のコンセプトからレースのデザイン、カラーまでを決定しました。回答数は延べ6万4,000人。イメージモデルも一般公募し、ユーザーの投票や審査で選んでいます」(河野さん)。

同プロジェクトと並行して08年2月、『デコとも』の姉妹サイトであるモバイルSNS『ログとも』内に、特設コミュニティをオープン。商品の開発状況の報告を行いながら、ユーザーにもクリスマスに向けて「下着」「恋」「自分」などテーマについて語り合ってもらい、意見を拾い上げたという。

「コミュニティの中では、"クリスマスには自分自身がかわいいと思う下着を身につけたい"、"特別に変身して彼氏を喜ばせたい"など、女性ならではの"下着観"が明らかになりました。また、男性は露出が多くセクシーなものを支持しますが、女性はファションの延長線上で、下着もキレイでかわいいものを好む傾向にあるようです」と河野さんは分析する。

最終的に決定したテーマは「彼氏をメロメロにする究極のランジェリー」。カラーは上位3位のピンク、ブラック、ホワイトで、デザインはハート型モチーフレースに大きめのリボンを付けたタイプに決定。徹底してターゲットニーズを反映するため、サイズも通常のA~Eカップのほか、F・Gカップまでラインナップした。「クリスマス限定コフレ」(9,450円(税込)~ 各色3,000個限定)は、ブラジャー&ショーツセット(3,990円~/税込)に、キャミソール、ガーターバンド、ガーターストッキングの6点セット。 WEBショップと新宿東口店ほか5店舗での限定発売となり、いずれも好調な売れ行きを見せているという。

さらに注目を集めるのが、同時発売された「お揃いデザインのメンズボクサーパンツ」(2,100円/税込)で、「AMO'S STYLE(アモスタイル)」初のメンズライン。これは、同コミュニティ内にて「彼とお揃いの下着を着けたい」というスレッドが盛り上がったことから開発されたという、まさにSNSの双方向コミュニケーションの特徴が生かされた商品だ。

その開発の背景には、男性の"下着観"の変化もあるという河野さん。
「弊社でも2年ほど前から男性下着の展開を始めましたが、売り上げは毎年50-60%伸びています。下着にこだわりを持つ男性も増え、日用品ではなくおしゃれのアイテムとして定着しつつあるように感じます。ゴールドやラメ使いなど、派手なデザインや種類も増えていますね」。


一方、20代後半~30代の女性をターゲットにした同社のWEB限定ブランド「desir(デジール)」でも、クリスマス向けの新商品を発売。03年にスタートした「欲望」を意味する同ブランドは、「隠れた欲望を刺激する」グラマラスでセクシーなランジェリーがコンセプト。

今年はレッドとブラックの2色展開で、ブラジャー(5,040円~/税込)、ミニショーツ(1,890円/税込)、ストリングショーツ(1,680円/税込)、ガーターベルト(3,570円/税込)、スリップ(6,300円/税込)の5点がセットになったレディースセット(1万8,480円~/税込)に、レースをあしらったお揃いのメンズボクサーパンツ(2,730円/税込)を商品化。今年のトレンドである異素材の組み合わせを取り入れ、シフォンレースとサテンリボンを使って高級感を演出したという。ちなみに、メンズでは初めて肌が透けるチュールを採用したそうだ(!)。

「店頭ではベーシックで機能性を重視したものが売れている反面、WEB上では比較的派手なものや、"見せる"下着が支持されています。店舗は落ち着いて買い物がしにくいという人でも、WEBでは気軽に冒険ができるのでは」(河野さん)。

男性が(女性とともに)来店するのに抵抗がある女性も少なくないとのことで、今回のペアアイテムはWEBならではのメリットを反映した商品といえる。

「今後も常に新しいものを提供して、ファンを増やしていきたい」という河野さん。WEBの浸透によって、男女問わずよりオープンに"下着のおしゃれ"を楽しむ傾向が見られる昨今。ニーズが高まる男性下着も含めて、同市場はまだまだ拡大の可能性があるといえそうだ。


[取材・文/渡辺満樹子(フリーライター/エディター)]




Johanna hoがフルラインで揃う国内初の旗艦店

香港出身、ロンドン発の女性デザイナー、Johanna ho(ジョアンナ・ホー)の商品がフルラインで揃う、国内初の路面旗艦店が08年9月6日にオープンした。ジョアンナは1998年秋冬シーズンに「Johanna ho」レーベルを創設。日本では06年春から株式会社三陽商会が展開を開始し、同年3月には六本木ヒルズに初のオンリーショップを初出店している。今回オープンした旗艦店は、表参道のメインストリートから、一本路地を曲がった場所に位置している。

「06年の展開当初から路面店の出店を計画し、出店場所を探していました。表参道から少し入ったこの立地が、ブランドコンセプトに合った良いロケーションだと思っております」(プレス担当・小澤深雪さん)。

同社は東アジア地区へのビジネスを視野に入れ、香港を拠点に活動する、
ジョアンナ・ホーと出会い、デザイナー契約によるブランドビジネスを開始。現在ジョアンナは、香港と学生時代を過ごしたロンドンとを行き来する生活を送りながら、デザイナーを努めている。今年はレーベル創設10周年の節目として"ホーム"であるロンドン・ファッション・ウィークに参加するなど、新たなスタートの年でもあるという。

今秋冬のテーマは「Johanna's Diary(ジョアンナズダイアリー)」。10代のジョアンナが過ごした時代のロンドンを回想し、当時のパンクミュージックやカムデンマーケットのヴィンテージアイテム等をイメージしている。ヨーロッパ独特の淡い色使いも特徴的だ。

ジョアンナの得意なアイテムは、靴とニット。ジョアンナ本人が靴マニアということで、凝ったデザインながら履きやすい商品が揃っている。価格帯はヒール靴で2万円台前半~3万円台後半。ブーツでは5~6万円台が中心だ。7~8cmのヒールがある靴でも、かかとの位置やインソールのクッションで、1日中履いていても痛くならない作りになっているそうだ。ニットは、パンキッシュにもエレガントにも見せられる完成度の高いデザインが特徴。オンオフを問わないシックな色使いで、2ウェイ、3ウェイの着こなしを提案する。

「クオリティを上げながらも、プライスは下げる挑戦をしています。デザイン性の高いアイテムを、抑えた価格で楽しんでいただけるように」と小澤さんが言うように、個性的でユニークなデザインの商品にも関わらず、比較的手頃な価格での展開が目を引く。トップスで1~2万円台、オリジナルのアクセサリーは1万円以下から。

同店の内装デザインはジョアンナ本人とイー・エム・デザイン株式会社によるもの。2フロア構成で広さは合計153平方メートル。1階はガラス張りのエントランスで明るい印象。キーカラーのピンクを、蛍光色やスモーキーカラーなど、さまざまな色みで使用するほか、ジョアンナが好きだというウサギのモチーフを多用している。あちこちに細かいこだわりが見え隠れし、小澤さんによると「ジョアンナが楽しんでくつろげる空間をイメージして、遊び心をたくさん散りばめています」というのも納得の楽しい内装だ。

一方、2階はアンティークの壁紙やシックな色使いで、ゆったりしたサロン的なイメージ。2階だけにディスプレイされているのが「Johanna and Dorothy(ジョアンナアンドドロシー)」の商品だ。ビンテージレースなどの素材をリメイクしたアイテムは、全てジョアンナの手作業による一点物で、価格は5~7万円台が中心。

「ジョアンナはもともとビンテージ好きで、そこにエコの考えをプラスしたのが「Johanna and Dorothy」です。彼女は香港のセレブ階級出身ということもあり、チャリティやボランティア活動にも積極的でした。古いものを良い状態で残したい、という気持ちは、春夏シーズンから通常のラインにもオーガニックコットンやリサイクルファブリックを使用する姿勢にも表れています。それも、全面に押し出してアピールするのではなく、さりげなく取り入れているのがジョアンナならではの特徴です」(小澤さん)。

ターゲットについては、年齢で区切ることはせず、クリエイティブな職業の人や、ファッション感度が高く、素直にファッションを楽しみたい人などを想定している。

「実際の客層は、以前からセレクトショップでジョアンナを知っていた方が多いですね。また、交通手段の面などから、六本木ヒルズ店には行きにくかったという方も来店されています。平日は近くにお勤めの方が仕事帰りに立ち寄ったり、休日は20代前半の学生さんから、少し上の大人世代までファン層は幅広いです。日本でもこれまでセレクトショップに入っていたので、大人世代の知名度が高いようですね」(小澤さん)

現在、海外では「satine(サティーン)」などの有名セレクトショップで展開しているほか、香港にも4店舗のセレクトショップを展開中だ。日本ではこれまで、六本木ヒルズを初めとしたファッションビル中心に卸していたが、今後は百貨店やセレクトショップへの積極的な展開を考えている。

「ブランドの立ち位置がよりわかりやすくなり、性質やアイデンティティなどが際立って見えることを期待しています。他のブランドと並ぶことで、それがより明確に伝わるのではないかと考えているんです」(小澤さん)

ひとくちに"表参道"といっても、南青山、渋谷、原宿など、隣接するエリアによって、ファッションのジャンルはいっそう細分化されてきた感が強まっている。それをいち早く見極めて出店するブランドとともに、変化し続ける表参道エリアの動向を見守りたい。

[取材・文/笠原桐子+『ACROSS』編集室]


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バンタンの卒業生がパートナーと展開する福岡の新進ドレスブランド「Quantize」。

NYでストリートジャックをして撮影した「Quantize」の映像が完成しました!!
約9分間の、とても美しいサイレント映像です。

映像はこちら

撮影の様子はこちら

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