Ogilvy & Mather Germany アートディレクター 田中麻絵さんインタビュー

創立50周年おめでとうございます。
このような形でお祝いさせていただくことを想像もしていませんでしたが、修了生としてとても誇らしく思います。

私は、2011年にバンタンデザイン研究所キリアカレッジを修了して、今はOgilvy & Mather Germany(オグルヴィ&メイザー社ドイツオフィス)でアートディレクターをしています。主なクライアントは、コカ・コーラ、シーメンス、アリアンツなどです。最近ではいくつかの広告賞で賞をいただいていて、有名なものだとLURZER'S ARCHIVE(ルーツァーズ・アーカイブ)出版社が選ぶ、デジタルアーティスト・世界ベスト200にも選出されました。

私が入学したのは、今からちょうど5年前、原宿の駅でたまたま見かけたバンタンの広告がきっかけでした。黒い背景に白抜きの文字で堂々と『世界征服』というコピーが掲げられていて、就職という“現実”と自分の“夢”の狭間で揺れていた当時の私は、それを見て思わず息を呑みました。私の中に眠っていた何かが目を覚まし、「世界に挑戦したい」という強い思いと同時に、「しっかり準備さえすれば私だって戦えるはずだ」という不思議な自信に満ちて、胸の高鳴りが抑えられなかったことを覚えています。それですぐにバンタンの資料を取り寄せたんです。今は私も仕事として広告に携わっていますが、やっぱり広告のチカラってすごいんですよね。(笑)

入学以前のバンタンの印象は、一言で表すなら「カッコいい」ですね。渋谷にあった校舎の立地、ガラス張りの教室、現役で活躍されている講師の方々のオーラ、個性的な学生さん達が学んでいる姿。学校見学に行った時は、あの独特でおしゃれな雰囲気に呑まれそうになりつつ、この環境で学べることを嬉しく思いました。

入学後もそのイメージは変わりませんでしたが、その中に良い意味での泥臭さを感じました。授業後も真剣に作業に取り組む学生、それをサポートするスタッフや講師。情熱、という言葉がぴったり当てはまる現場で、学生、スタッフ、講師の人情あふれる関係性は、バンタンの大きな特徴の一つかもしれません。今でも、当時の私のチカラを信じて本気で「世界を目指せ」とアドバイスしてくれた講師の方々には心から感謝しています。

バンタンの魅力は、現役のプロを講師として迎えているため、業界で今求められていることをリアルタイムで知ることができることです。また、即戦力になるスキル・知識を短期間で学ぶことができ、基礎をしっかり身につけられるという点も、私にとって重要なポイントでした。

そういった未来を見据えた柔軟な教育と、“デザインのチカラ”を軸に積み重ねてきた50年という歴史の融合こそが、“今”の社会に通用する即戦力人材を常に世に送り出すことができる“バンタンのチカラ”なのだと思います。
デザイナーとしての経験もゼロで、就職もしたことがない私でも、そのチカラのおかげで、一年という短期間のうちに実践で使える知識や技術を身につけることができて、世界に挑戦するという夢を叶えられました。目まぐるしく移り変わる社会の中で、常に新しい価値を生み出し変化し続けているバンタンからは、確実に世界への道が広がっています。

これからも、バンタンから多くの若いクリエイターたちが世界へ挑戦してくれることを期待していますし、私も常に変化を恐れず、前進し続けていきたいと思います。